冬休み総合ガイドブック
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貨物は床下貨物室に直接放りこむわけではなく、床下用の貨物コンテナに収納してから機内に収める。このコンテナが半月型の貨物室にすっぽり収まるように、直方体の底にあたる角をとったような形をしているのだ。一方、天井裏には空調や電気などの配管やケーブル類が通っている。なかでも重要なのが、コックピットの操縦装置から各操縦翼面(昇降舵、方向舵、補助翼など)につながるフライト・コントロールケーブルだ。たとえば、パイロットが操縦悍を前後に動かすと、水平尾翼の縁についている昇降舵が上下し、機首が上がったり下がったりする。フライト・コントロールケーブルは、こうした操縦悍の動きを昇降舵に伝える働きをしているのである。操縦装置から昇降舵のついた尾翼までは、旅客機の全長にも達する距離だ。つまり、ジャンボ機(ボーイング74玉では70m以上の長さにもなる。フライト・コントロールケーブルは操縦の根幹にかかわる重要なケーブルであるため、温度変化や機体振動で誤作動が生じたりしたら大変だ。そのため、ケーブルに支障が起こらないよう、厳密に環境管理が行なわれているほか、定期的なチェックもなされている。また、天井が吹き飛ぶといった事故が起こった際、このケーブルが切断されて、いきなり操縦不能となるおそれもある。こうした点を考慮して、実は、同じケーブルが床下にも通してあるのだ。万一の状況にも備え、機体の安全は十二分に確保されているといってよい。